参加した。尚、今回も所属しているGMOペパボ株式会社から旅費宿泊費チケット代の全額補助を受けて参加しています。*1
以下記録。色々混ぜたらだいぶ長くなった。
< Day 0
予習
今年も社のランチタイムに参加者をターゲットにしてスケジュールを流し読みしながら発表する人の話やその内容についてしゃべる会を開いた。予習はしたほうがお得なので。流した感じparse.y、wasm、RBSあたりのセッションが多そうだったので、聞く内容もそれらを中心にしようと決めた。
また、Shibuya.rb RubyKaigi 2023 前夜祭 @GMO Yours・フクラスにも参加し、Kaigiの楽しみ方や開催されるイベントについて情報を得た。
自己紹介
今年は他社との交流を広げたいな〜という気持ちがあり、ちょっとだけ動いた。
前夜祭で、 @june29 さんがブランクのNFCカードにbento.meの自己紹介ペライチを書き込んでスマホでかざすだけでabout meを実現させていたので、自分も1枚もらって設定した。あとSUZURIでアイコンのアクキー作ったり、去年印刷したTwitterアイコンを使いまわして人間とインターネットが一致しやすくなるよう努めたつもり。イベント現地でもネットプリントでL版印刷するとアイコンの厚紙が手に入って便利。
ハウス
RubyKaigi 2022が終わった日の伊勢に向かう電車の中でAirbnbの一棟貸の宿を予約した。やる気ときまぐれでキャンセルすればいいかくらいの気持ちでいたけど、なんだかんだ会社の人間とその関係者が集まり、合計5人で平和に過ごした。会場のすぐ裏だったので何かあっても気楽に戻れるのはよかったし、夜もPC置いてから懇親しに行けるのでとっても安心。なにより安い。風呂がボトルネックではあったけど、各々起床タイミングが異なっていたり、朝食のタイミングをずらすなどしたので困りはしなかった。
領収書周りで手間取ったけど社内についてはどうにか調整がついた。あれ主催が個人で参加者ごとに領収書発行するほかないよね?
印象に残ったものたち
セッション
Matz Keynote
Rubyの歴史の話。自分がRubyに触れたのは2013年ごろで、そのころは1.9か2.0だったはず。それよりも前のRubyに関する出来事が知れたのはよかった。「基本的なところにこだわる」をずっと続けてきたからブレることなく今のRubyがあるんだなあ。
The future vision of Ruby Parser
RubyはBisonというパーサージェネレーターを使ってparse.yからパーサーコードを出力しているんだけど、Bisonの代わりにruby/lramaというPure Rubyなパーサージェネレーターを作ったよ、という話。今回の話の中で一番影響を受けたと言っても過言ではない。
Implementing "++" operator, stepping into parse.y
Rubyに新しい構文を追加するためにはこんなことをすると良い、を示したお手本的なお話。圧倒的スライド枚数とテンポ良い話法で聴き入ってしまった。
Let's write RBS!
Railsアプリケーションのレベルでは型なくても良いと思っているけど、ドメインロジックのRubyコードだったら入れてもいいかもなあの気持ち。
Ruby Committers and The World
話についていけない自分に腹が立った。がんばろう。
Ruby vs Kickboxer - the state of MRuby, JRuby and CRuby
エンタメ枠として最高の発表だった。クライアントをどうやって実現するかについて多種多様な方法が提案されては却下されていくところに苦労を感じ取れた。Rubyist(iOSでmruby組み込んでスクリプトを動かせるようにしたやつ)が出てきたときは「そこまでやるか!」となって笑っていた。余談だけど、2日目にハックスペースで雑談していたら隣で発表者のお二人が「ハクシュシテクダサイ」「デモヲミタイヒトハイマスカ」のボイスの録音をしていて、それをちゃんとセッション内で使っていたのも印象に残っている。録音の光景を眺めてた時はこの人たちと気が付かなかったのだけれども。
LT
@asonasさんのrspec-daemonの話が良かった。時間あたりのテスト回す回数増やしたほうがいいのはそうだし、それ以上に元のアイディアを作った他の人のコードを良いと思って丁寧に相談してGemにするまでの流れが素敵だと感じた。
あとはUnexplored Region - parse.yも良くて、先にこっち聞いてからThe future vision of Ruby Parserに望みたかったねという気持ちがある。5000行なら読める気がするという勇気が持てたのはでかい。
会期中のあれこれ
マネーフォワードのブース
サンプルコードを題材に参加者が自由にコードレビューをする企画をブースでやっていた。題材がお金にまつわるコードで近いところを触ったことがある*2自分にとっては毎日楽しみにブースに通ってコードを眺めたり隣の人とこうじゃないですかね。という話をしていた。ブースに留まる時間を増やす企画としてとても素敵に感じた。
Rubyメソッドかるた
永和システムマネジメントの方にいただいたので会期中に遊んだ。読み札に新しいバージョンのRubyにしかないメソッドが含まれていたり、最後まで聞かないと特定できない札があったりして楽しめた。拡張パック、あるいは次回作も期待しています。
頂いたRubyメソッドかるた早速遊んでみました。クラス名は読まずに引数から読み始めると歯応え増して面白かったです! #rubykaigi #esm_ruby_karuta pic.twitter.com/Jqw3Wc6PZB
— Ɩ ıかʓが (@UVB_76) May 12, 2023
八幡屋礒五郎
期待してたら本当に来たので最高。
#rubykaigi 赤いしノベルティワンチャンあるんじゃないかなと思ったら本当に来たww大好きなのでとても嬉しい🕺 pic.twitter.com/8LaJWHSHc6
— Ɩ ıかʓが (@UVB_76) May 11, 2023
シャッフルランチ、飲み
こういうのが有志で企画実施されるのが本当にいいところだよなって思う。
ハウス
@yancyaさんにハウスの募集ページリスペクトさせていただきておりますと直接お伝えできたのでよかった。
Matsumoto
松本人口はそこそこなんだけど、駅前徒歩圏内に居酒屋街、ホール、美術館、ショッピングモール、国宝が揃っていて街歩きの体験が本当に良かった。
— Ɩ ıかʓが (@UVB_76) May 16, 2023
ほんとにこれ。
Hakodate
Multiverse Rubyの発表者である @shioyama さんとお話しすることができた。去年のセッションでも発表されていて、生まれ育った函館在住ということをセッションで話されていたので親近感がわき、今年勇気を持ってShopifyのブースにいるところを英語で話しかけてみたら丁寧に日本語で対応いただいた…アフターパーティでも色々話すことができたのでとっても嬉しみ。その節はありがとうございました。
得られたもの
Rubyistとのつながり
過去にイベントで挨拶したことがある人たちや初めましての方々に改めて挨拶したり色々話せたので有意義であった。
英語やらんとなの焦り
Ruby Committers and The World含め英語のセッション雰囲気もわからんとなってしまったし、全然話せないし!流石にTOEIC鉛筆転がし他方が点数高いとかネタで言っている場合じゃない。
技術的貢献のモチベ
色々考え、技術的貢献の機運が高まった。コントリビュートなり外部登壇なりしていきたいね。
KaigiEffect
コンパイラ再入門
学生のころに受けていたコンパイラの教科書を手にとってもう一度読み始めた。 コンパイラ入門にメモを残し始めた。Bisonの使い方を学び始めた。
はずだったんだけど、RubyKaigi終わったあとから熱ちょこちょこ出して寝込んだりしてて(not COVID-19)仕事私用含め調子出なくてすべて吹き飛んでしまった…。今月にはいってようやく戻りつつあるのでrebootさせなきゃ。
Duolingo(英語)始める
ロシア語やってる場合じゃなかった。
生活の様子
以下会期本編とは関係のない行動ログ。
Day 0
会期中に松本観光や個人的に行きたいところ回る時間ないよなーと思って有休使って前乗りし、適当に散歩して城と酒屋とゲーセンを巡った。
10年ぶりらしい pic.twitter.com/5yrcGw76vK
— Ɩ ıかʓが (@UVB_76) May 10, 2023
三代澤酒店で日本酒試飲して、北安大国の夏酒が良さげだったので会期中に買おうとしたんだけど、結局買えずじまいとなった。
イオンの楽市楽座の弐寺旧筐体はボタンと液晶からかつて下北に存在したエムエムランド左台では?と思ったけど、審議のほどは定かでない。アピナ南松本は行こうか迷ってたんだけど、音ゲーマーなrubyistが集まりつつある情報を聞いたのでタクシーに飛び乗り、活動の様子を眺めたりBPL DDRなどの話で盛り上がった。筐体前にあるテーブルの存在に地方のゲーセンを感じることができてよかった。駄弁りながら一日いれるタイプのゲーセンだった。
個人の用事を一通りこなした後で会場に入ってスポンサーブース設営の準備を1時間ほどお手伝い。夜はハウスメンツの一部でモモセ精肉店に入って肉食べてた。Day0であるにも関わらず、店内の他の場所からKaigiの話題が聞こえてきてRubyKaigi始まってきたな〜という気持ちになった。2時半ごろまで飲んで解散。
Day 1
ハウスの予約はDay1からにしていたので、前泊の宿を取る必要があった。朝飯美味しそうという理由で 御宿 野乃 松本 を選び、朝から壮絶なフードバトルを繰り広げることとなった。
昼は蕎麦。バウチャー使えそうなところは人々が集まりそうに思ったので逆張りで南に行き、信州屋 まで歩いた。ちょっと距離あったけど、快適だったので良しとする。
アフターパーティはずっと日本酒飲みながらふらふらして懇親していた。あとは適当な居酒屋行ったりバー行ったり。
Day 2
アベで朝飯、疲労により昼はイオンのフードコート、夜は特にアフターイベント取っていなかったので、黒門で他社の人と喋り飲んで(ありがとうございました)、そのあとは飲み屋街や城などを徘徊していた。バウチャーに含まれていたバーに滑り込んだらメニューがないタイプで、居心地最高だったけどワンドリンクで3000yenかかったので笑顔になったり。
Day 3
栞日で朝飯。どんぐりで昼飯。アフターパーティで酒をのみ、RubyMusicMixin 2023で踊る。栞日のコーヒー美味しかったな。
RubyMusicMixinとにかく最高で、酒飲んではしゃいでいたら午前2時だった。選曲がほとんど俺得で超満足。途中で音ゲー老人みたいな話をした気がするけどあんまり覚えていない。社の若者たちがフロア盛り上げていて最強だった。
#rubykaigi (@ GNU in 松本市, 長野県) https://t.co/iA4wSbdHe4 pic.twitter.com/YHLeMpdQ2Y
— Ɩ ıかʓが (@UVB_76) May 13, 2023
Day 4
カーシェア借りてもらってドライブ〜のつもりだったけど、調子微妙な人たちが多そうというのと天気も微妙だったので塩尻の井筒ワインでワイン買って蕎麦食べてシュッと引き返してきた。そのあと色々あったので引き返してきて正解だったと思う。
まとめ
2019の福岡以上にかけがえのない3(5)日間であった。福岡でこの写真を撮ってから4年経つと聞いて本当に震えている。この間にRubyistとして何か成長したか?と言われると、仕事でコードちょっと読み書きできるようになったくらいでまだまだ手を動かす伸び代はあるはず。やっていきましょう。
オーガナイザー、スタッフ、参加者の皆様ありがとうございました。業務調整いただいたチーム、事業部の皆様もわがまま受け入れていただき本当にありがとうございました。
ということで沖縄も行くぞ!!とりあえず今はおもしろホテルないか探しているところ。
撮った写真たち
雑多にドン。今回は一眼持っていけば良かったかもしれない。
追記: アルバム埋め込みしたつもりなんだけど、unasukeさんの写真バーンって出るのなんだ??
*1:自分の意思で書いています。