2022年上期に読んだ本たち

下書きに溜まっていたものを出すシリーズ第二弾。本読んだ系は下書きに無限に溜まっていく。

読んだ本

人間とかチームのことにフォーカスした本が中心だった。

エンジニアのための時間管理術

www.oreilly.co.jp

日々の生活で時間管理というものを常に破滅させながら辛うじて生きている自分が割込が入り続けるチームに所属することになった。流石にこれ以上破滅させるわけにはいかないと考え、ひとまず守破離の守となりうる基準を作るためにこの本を手にとった。

初版は2006年!!古い本だけど、今でも通じる話が沢山あってよかった。ちょっと昔のシステム管理者のための本ではあるが、特に職種を問わず役に立つ話が書いてあると思った。

特に2章の「集中と割り込み」にか書かれている割り込みへの対象方法の言語化と13章の「自動化」のための作業手順は何度でも読み返したくなる。 自動化するためにはまず手で頑張って運用して手順を定める。手順を定めて初めてその手順を自動化できる。それはそう。

あとは9.2の「休暇」が秀逸。全部いいこと書いてる。

自分でやった方が早い病

www.seikaisha.co.jp

社で主に見ている開発者は自分だけ、というサービスがあって、それをチームメンバーに移譲していこうかというところで 『自分でやった方が早い病』を読んだ - ravelll の日記 を以前読んだのを思い出し、自分も読んでみることにした。

良くも悪くも自己啓発本で、最初は前半の「こんなにいいことがありますよ」が宝くじにあたり肌が整い…の類の話に感じてしまって身構えたけど、3章あたりから具体的な自分でやらないようにするためのアドバイスが出てきてそこそこためになる。「仕事を任せられないのは相手を信じていないか相手が自分を信じていないか」でぐさっと来た。任せる覚悟を持って一緒に進めて行きましょう。

チーム・ジャーニー

www.shoeisha.co.jp

社内で読書会が開催されているのを観測して、自分も積んでいたのを思い出して並行して読んでいた(スケジュールの都合とかあって参加しなかった)。ちょうどチームのタスクの進め方とか他チームとの協業あたりで思うところもあったのでちょうどよかった。ちなみに前作のカイゼン・ジャーニーは読了済み。

それぞれの章がストーリー仕立てになっていて読みやすかった。課題が発生して、それを解決するというストーリーに加えてさらに後述して解説が入るのがとても親切。まとめとして各章で発生した課題とそれを解決するための手札(手段)をまとめたページが用意されているのも素敵に感じた。総じて親切。

どの章も「これは私達のことですか?」みたいな課題が並んでいて面白いのだけれども、特に4章の中で説明されている「チームの構造をデザインする」、11章の「チームの間の境界を正す」、15章の「自分たちの視野と視座を自在にする」、あとはカイゼン・ジャーニーでもあったハンガーフライトの話が自分に刺さった。

ちなみに同じ事業部のディレクターやデザイナーにも口コミで広めているので多分流行る(ほんとに?)。読みやすいのでオススメはできる。

理論と実例でわかる自己肯定感

techbookfest.org

昔買った本の読み直し。技術書典で見つけたやつ。「自分でやったほうが早い病」で「自尊心」という言葉が出てきてこの本を思いだし、もう一度読み直してた。

自己肯定感という言葉には「とても良い」と「これでよい」の2つの気持ちが含まれていて、それらを区別してコントロールする必要がある。ってのが超概要。

自分も今の会社に入った直後は知らないことについて「これでよい」のハードルを無限に高いハードルを設定して「なにもわからん。なんもできん。超頑張らんと破滅する」みたいな気持ちで結構落ち込んでたけど、 @kenchan (多分) の「一つでもわかったことあるのだったらなにもわかってないこと無いじゃないですか。それでいいじゃないですか。」(要約)って言葉をもらってから「これでよい」のハードルが下がって結構落ち着いた気がする。

二寺に関してはここらへんについて上手く付き合ってると思うんだよな。この曲はAAA(評価区分上の最高)出せなくてもよい。けど、この曲はどんなに体調悪い時でもAAA安定させておきたい。とか。日々の生活や仕事でもいい感じにコントロールしたいのだけども。

経験談含めて64ページの短い書籍なので、ぱっと読めてオススメ。

次読む

ここに書いて次に繋げる。

エンジニア組織論の招待の後半

前半は読んでて、後半の章ちょっと退屈で読み飛ばしてたんだけど、チーム・ジャーニー読んだあとならもう少し理解できそうな気がする。

システム運用アンチパターン

どちらかというとシステムを運用する仕事をやっているので。これはみんなでがっと読みたいな〜。


ちなみに買った技術書とかはscrapboxにまとめているので、「この本読んでるならこれもいいよ」「これ読んでないなら一緒に読みませんか」とかあったらお気軽にお声がけください。

scrapbox.io