Fun Done Learnでふりかえりをしていた

今所属しているチームでは、2週に1度のスプリントミーティングでふりかえりをしている。 去年まではKPTAを使っていたが、今年はじめからFun Done Learnを使ってふりかえりをしてみようという事になった。きっかけは特になく、こんな手法もあるから試してみるか。くらいの雰囲気だった。

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手順

やり方は上のブログ記事に大体則っている。

準備

3項目ベン図を描き、それぞれの円にFun、Done、 Learnの名前をつける。 メンバーごとに色の違う付箋とペンを配布する。

できごとを書く

チームにスプリントでの出来事や、やったことを付箋に書く。

貼る

書き終えたら、一人づつ付箋を読み上げてどの領域に属するか、付箋を書いた人以外のメンバーが決めて貼っていく。このとき、貼っているうちにFun、Done、Learnの意味がメンバー内で定まっていく。 全部張り終えたら、改めてチームでのFun、Done、Learnの領域の意味をチーム内で合意し、領域がずれていそうな付箋の領域を改める。

重心を取る

メンバーごとの付箋の領域を見て重心をとってマークする。

今回はめっちゃDoneしてるねー、あんまりFunなことなかったねーといった偏りがあったりする。チーム全体の付箋でも重心を取っておく。

次の重心を決める

次のスプリントで目指したい領域を決める。

今回LearnなかったからLearnなこと増やしたいなー、次のスプリントはリリースがあるからDoneを増やせそうなどの会話が発生すると思う。

改善テーマを決める

メンバー全員で改善できそうな付箋にシールで投票する。自分は社の理念から「もっと面白くできる付箋」と勝手に呼んでいる。 良かったこと、イマイチだったところ問わずに投票して、投票された付箋に対してどう「もっと面白くできるか」チーム内で話し合う。話した結果が次スプリントでのアクションアイテムになる。

やってみて

  • ふりかえり最中の対話量は増えたように思う。
    • KPTAやってるときも十分な対話があったと思うがそれ以上。
  • KPTにありがちなProblem多くてお通夜になるということにはなりにくそう。
    • YWTみたいに無理に負の感情を出す必要が無い。
  • 出来事や、やったことなど、起きたイベントに対しての振り返りになるので、「これから起きそうなんじゃないか」等の「予兆」に対してこの時間で対策を取りにくい。
    • 課題と思える出来事については「〜〜が起きて〜〜ということに気づいた」というように無理やり出来事としての付箋を作れるのだけれども…

3ヶ月続けて

やってみて、課題としてメンバーが思っていることや、不穏な予兆をふりかえりで残しにくいなと感じて、ふりかえりのふりかえりを実施した。

  • 「チームとして各領域のどの位置にいるのかはわかるが、どの領域にいるのが正解なのかわからない」
  • 「Pが連なったとしても、今のチームならお通夜になることなく改善を積み重ねていける」

という意見がでて、元のKPTAに戻ることになった。

Fun Done Learnの手法が悪いというわけではなく、今のチームではKPTAでも十分回る。という結論だった。Fun Done Learn自体は進めてて楽しかったので、別の場所でなんかの企画が終わったあとでも試してみようと思う。 あとFun Done Learnでの課題管理をどうしているかアイデアがあったら教えてほしいです。