この記事は沼 Advent Calendar 2018 - Adventar10日目の記事です。 前日9日目は 中古ガジェット沼について - どくぴーの備忘録でした。α7使いがここにも。どうですか、オールドレンズ。
Sony α7IIとオールドレンズの組み合わせが最高なので、紹介をして沼に誘います。
きっかけ
もともとCanonの70Dを持っていたのですが、@osamtimizerが今年の年始に「α7IIとオールドレンズサイコー」って言っていて、触らせてもらったら唐突にフルサイズへの憧れが生じたので買いました。
昨日フルサイズのミラーレス触らせてもらったけどかなり危険な香りがした…あのボケ感ズルすぎる。
— い (@UVB_76) January 7, 2018
フラグ
手が滑った結果がこちらです。 pic.twitter.com/ZxHyyP3wq2
— い (@UVB_76) March 21, 2018
即落ち
かなり賑やかになってきた pic.twitter.com/dEgf8wDfM4
— 振5万込 (@UVB_76) 2018年3月21日
その結果
ボディの話
改めてですが、オールドレンズを扱う上でα7IIは最高の選択肢だと思っています。
なんでα7IIを推すの?
- フルサイズセンサーなのでオールドレンズ本来の焦点距離で撮れる
- 中古を探すと5桁で買える
- 手ぶれ補正機能がボディに付いていてレンズ問わず手ぶれ補正が効く
- ピントのあっている位置を表示してくれる機能のおかげでマニュアルフォーカスでも結構楽にピントが合わせられる
- オールドレンズ用のマウントアダプターが揃っている
- 小さめのレンズが多いのでかさばらない
上の条件を満たすカメラはα7II以外に知りません。初代α7はボディ内手ブレがないんですよね…ちなみに自分が所持しているものは中古で税込み9万を切るくらいでした。
レンズの話
オールドレンズって?
定義はあいまいですが、ここでは現在すでに製造が終了したレンズのことを指すことにします。
特徴
- 殆どがマニュアルフォーカスで、自分でピントを合わせる必要があります
- ボケ、周辺光量落ちなど独特の写りになるレンズが多くあります
- 古いので状態が悪いものがよくあります
- 安いものであれば1万切る値段で買えます。
どこで手に入れるの?
中古のカメラ屋に行くとオールドレンズを取り扱っていることがあります。また、オールドレンズを数多く取り扱っている店舗が新宿や秋葉原にあるのでそこで探します。あとはヤフオクとメルカリ。個人的には新宿西口の新宿中古カメラ市場というお店が種類が豊富でおすすめです。
どうやってカメラとレンズを接続するの?
レンズの交換できるカメラとレンズには「マウント」というものが存在して、メーカーによって異なる接続口を持っています。今回撮影に使用したα7IIも「FEマウント」というマウントのレンズしか普段は装着できません。ですが、その接続口を変換する「マウントアダプター」というものがあります。なので、オールドレンズのマウントに変換するマウントアダプターを使用することで撮影を行えるのです。大体安いマウントアダプターは電子接点を持っていないので、レンズのオートフォーカスが効かないのですが、オールドレンズは先程書いたとおり、元々がマニュアルフォーカスなのでそこについては考える必要がありません。
レンズの紹介
今回は以下のオールドレンズの紹介をします。
- Voigtlander Snapshot-Skopar 25mm f4 (Lマウント)
- Canon 85mm f1.9 (Lマウント)
- Industar-61 L/D 53mm f/2.8 (Lマウント)
- Industar-61 L/Z 50mm f/2.8 (M42マウント)
Voigtlander Snapshot-Skopar 25mm f4 (Lマウント1999年発売)
- 小さくて可愛いのにちゃんと写るすごいやつ
- 簡単には補正できない強烈な周辺光量落ちとマゼンタかぶり
「ふぉくとれんだー すなっぷしょっとすこぱー」って読みます。フォクトレンダーという名称はレンズを製造していたドイツのメーカーの名前ですが、現在はコシナという日本のメーカーが商標を使用してそれをブランド名としています。このレンズは後者のレンズになります。
Lマウントというのはライカという超高級カメラメーカーが1930年代から使用していたマウントです。第二次世界大戦直後には日本のメーカーもこのマウントのレンズとカメラを製造しています。
かなり小さなレンズですがそれなりにしっかりと写るのが最高です。最小絞りが f4とちょっと暗いのですが、逆に絞りをそこまで考えなくてもピンぼけを起こしにくいのはメリットで、「Snapshot」の名前を冠しているだけあるなと思います。自分の持ってるものは、晴れた日に使うとアホみたいな周辺光量落ちと色被り(周りがマゼンタっぽくなる)が発生するのですが、それも味だなと思っています。これは2万で買いました。
Canon 85mm f1.9 (Lマウント 1958年発売)
- 見た目に対して馬鹿みたいに重い
- ちょっと乱暴なボケ
あのキヤノンもLマウントでレンズとカメラを作っていた時代がありそのころのレンズです。Wikipediaを見ると1958年発売と書いていました。めちゃくちゃ古い。60年前のレンズとは思えないほどにキリッと写ってしかもそれなりに明るい開放値f1.9を持つのですが、真鍮なので馬鹿みたいに重い。本当に重い。真鍮なので寒いところで使うとめっっっっっっっちゃ結露してやばい。だけど愛があればそれすら味。
結構硬めで原型を留めつつうねるようなボケ方をするのが面白いなと思います。これも2万円でした。
Industar-61 L/D 53mm f/2.8 (Lマウント 1960年代~?)
- とにかく安い
- それなりに写る
- とにかく Industar-61 L/Zと名前を間違える
Industar-61 L/ Z 50mm f/2.8が欲しくてうろ覚えの名前だけで新宿中古カメラ市場に行って買ったら違うレンズでした。そんな理由で手に入れたレンズなので使用頻度は低め、
ロシアが製造していたオールドレンズは「ロシアレンズ」と呼ばれていているのですが、これがそれの一つです。昔オールドレンズとしてヴィレッジヴァンガードでも売られるくらい流通していて、しかも6000円で買える。安いところを探すと3000円くらいでも買えそう。超手軽に買えるのがメリットと言えばメリットです。安くてもちゃんと写ってくれるのですが、50mmの焦点距離に対してピントが合うのが1m先という点でなかなか使い所が難しいのが難点…スナップには使えそうかも。
Industar-61 L/Z 50mm f/2.8 (M42マウント 1979年製)
- 唯一無二の六芒星ボケ
- オールドレンズの割には寄って撮れる
- 結構色濃く写る
こっちが本命でした。M42マウントは昔のフィルム一眼カメラでよく使われていたマウントで多くのレンズが流通しています。
このレンズはあるところまで絞りを絞ると六芒星の形に光が入り、それを利用すると星の形にボケを作ることができるためオールドレンズの中でもかなり特徴的かつ有名なレンズです。普通に使用してもパリッと色濃く写ってくれてとても優秀。L/Dの出る幕がない…こんだけ取れてメルカリ相場が12000円あたりなのでかなり良いです。
TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD (おまけ 2018年発売)
普通のEマウントのレンズも1本だけ買ったのですが、普通によく写るので沼にはまらなくて良い人はこれで良いです。これを買う値段で↑4本のレンズは買えますが…
オールドレンズ、とにかく安いし、フォーカス合わせるために頭使うようになるので楽しいです。皆様も是非。 おわり。11日目はmizukmbさんの「女児アニメ」です。楽しみ!